人事、教育・研修の事なら
ワイズ人事・人材コンサルティング株式会社にお任せ下さい。

blog ブログ

2025.11.14 採用活動のタテマエとホンネー本音と建て前をキャリアに活かすー

企業の本音とたてまえを理解することは、内定を得るためのテクニックではなく、
長期的なキャリア戦略そのものです。どんな企業にも理想と現実のギャップはありますが、
それを見抜いたうえで“選び、活かす”視点を持つことで、自分らしい働き方を築けます。

まず重要なのは、自分の「キャリア軸」を明確にすることです。給与や地位よりも、どんな環境で学び、
どんな人と働き、どんな価値を生み出したいか――これを言語化しておくことで、企業の本音を見抜いたときに
「この会社は合う/合わない」の判断がしやすくなります。例えば、私の場合ですと、給与よりも「時間軸」、
すなわち残業が少なく自由に時間を使うことができる、が軸となります

次に、本音を知ったうえで“交渉”する力を身につけましょう。たとえば「スピード重視の文化」なら、
自分が短期間で成果を出す方法を明示する。「成果主義」なら、数値で実績を語るとともに、チーム貢献の
姿勢も伝える。このように、相手の本音を理解したうえで、自分の強みを重ねて示すことが効果的です。
それらの実績を、極力数値化するなどの具体化をほどこして記載するといいでしょう。

入社後も、企業のたてまえと本音の両面を理解し続けることが大切です。
たとえば「ワークライフバランス推進」を掲げつつも実際には繁忙期が続く場合、その中で自分が
どう折り合いをつけ、パフォーマンスを維持するかを考える力が求められます。それがキャリアの
成熟につながります。

最後に、本音とたてまえの理解は“防御”だけでなく“攻め”にもなります。自分の価値観を企業文化と
照らし合わせ、合わない部分を無理に変えようとせず、周囲を巻き込んでより良い働き方を提案できる人材は、
どの企業でも重宝されます。つまり「本音を見抜ける人」は、やがて「本音で語れる人」になっていくのです。

本音を恐れず、たてまえを見下さず、双方を理解して行動できる人こそが、時代の変化に強い
キャリアを築けます。