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2026.02.02 採用面接のリアルー面接で感じた「小さな違和感」は、入社後の現実を映しているー
面接を終えたあと、「大きな失礼があったわけではないのに、なぜか心が重い」
「条件は悪くないはずなのに、前向きになれない」。そんな感覚を覚えたことは
ないでしょうか。
就職活動をしていると、この“言葉にしづらい違和感”を感じる場面が少なからずあります。
しかし多くの就職希望者は、その感覚を自分で打ち消してしまいます。「考えすぎかもしれない」
「緊張していたからだろう」「どこの会社もこんなものだ」。そうやって自分を納得させようとするのです。
ですが、その違和感は、本当に「気のせい」なのでしょうか。
採用面接は、企業が就職希望者を評価する場であると同時に、就職希望者が企業を見る数少ない
機会でもあります。その限られた時間の中で感じた違和感は、むしろ非常に重要な情報だと
考えることもできます。
例えば、面接官がこちらの話を途中で遮る、視線をあまり合わせない、質問はするものの回答に
興味がなさそうに見える。あるいは、質問の意図が曖昧で、答えても反応が薄い。こうしたひとつひとつは、
致命的な問題には見えないかもしれません。しかし、就職希望者の立場で考えると、
「この人と日常的に仕事をすることになるかもしれない」という想像を自然と呼び起こします。
面接官の態度は、その人個人の問題だけでなく、その会社で「許容されている振る舞い」を
映している可能性があります。面接という、いわば“公式の場”でさえ雑な対応が許されているのであれば、
入社後の職場ではどうなるのか。就職希望者が不安を覚えるのは、決して不自然なことではありません。
多くの企業は、「面接では良いところを見せよう」と意識します。会社案内を丁寧に行い、
魅力的な制度やビジョンを語ります。それにもかかわらず、面接官の態度や言動に違和感が残る場合、
それは表面的な説明よりも、むしろ“本音の部分”が垣間見えている可能性があります。
就職希望者は、面接という場で常に緊張状態にあります。失礼がないように言葉を選び、
評価を下げないように必死です。その状態で感じる違和感は、普段以上に鋭くなった感覚に
よるものとも言えます。つまり、面接での違和感は、感情的な思い込みではなく、状況を冷静に
読み取った結果であることも多いのです。
それでも、「内定がもらえるかもしれない」「ここを逃したら次がないかもしれない」と考えると、
その感覚を無視したくなる気持ちも分かります。特に、就職活動が長引いている場合や、周囲が
次々と内定を得ている状況では、「多少の違和感には目をつぶるべきなのではないか」と思って
しまうこともあるでしょう。
しかし、ここで立ち止まって考えてみてください。
その違和感は、入社後も繰り返される可能性があります。
面接で感じた「話を聞いてもらえていない感じ」は、入社後の会議や面談でも続くかもしれません。
「質問の意図が分からないまま進むやり取り」は、指示の曖昧さやコミュニケーション不全として
日常化する可能性があります。面接官の振る舞いは、特別なものではなく、日常の延長線上に
あることが多いのです。
もちろん、すべての違和感が「絶対に危険なサイン」であるとは限りません。
しかし、「なぜ違和感を覚えたのか」を言語化せずに進んでしまうことは、後悔につながりやすい
選択でもあります。
おすすめしたいのは、面接後に次のような問いを自分に投げかけてみることです。
・どの場面で違和感を覚えたのか
・それは一時的なものか、構造的なものに感じたか
・その環境で働く自分を、無理なく想像できるか
これらを整理することで、「なんとなく嫌だった」という感覚が、
「自分にとって合わない理由」へと変わっていきます。
就職活動は、企業に選ばれるためだけのプロセスではありません。自分がこれから長い時間を
過ごす場所を選ぶ、大切な判断の連続です。だからこそ、面接で感じた小さな違和感を軽視せず、
自分の感覚を尊重することは、とても重要な意味を持ちます。
その違和感は、あなたが真剣に将来を考えているからこそ生まれたものです。
次回は、その違和感がより極端な形で表れる「圧迫面接」について、就職希望者の
立場から考えていきます。
