人事、教育・研修の事なら
ワイズ人事・人材コンサルティング株式会社にお任せ下さい。

blog ブログ

2025.09.19 採用活動のタテマエとホンネ 第1章

第1章:はじめに ― 外資系人事マネージャーが語る採用の裏側

就職や転職活動を進めていると、企業の採用ページや説明会で「ダイバーシティを重視しています」
「ポテンシャルを評価します」「公平でオープンな選考を行います」といった言葉を目にすることが
多いでしょう。これらはたしかに企業理念として正しいのですが、採用の現場では「たてまえ」と
「本音」が入り交じっているのが現実です。

私は、日系企業や外資系企業で10年以上、人事マネージャーとして採用・評価・人材育成を
担当してきました。形式的な公平さや透明性を強く打ち出す一方で、実際には
「短期間で成果を上げられる人材か」「文化的にフィットするか」といった、本音ベースの判断が
重要視されます。特に日本市場では、外資系であっても現地の商習慣と本社の方針のはざまで、
複雑な判断が下されることが珍しくありません。

この「本音」を理解しないまま応募すると、「説明会で聞いたイメージと違った」
「入社後にカルチャーギャップで苦労した」というミスマッチが起きやすくなります。逆に、本音を
把握して戦略的に行動できれば、選考通過率を高め、入社後も自分らしく活躍しやすくなります。

本シリーズでは、求職者の皆さんに向けて、

1.はじめに
2.新卒採用のたてまえと本音
3.中途採用のたてまえと本音
4.本音を見抜くための具体的な方法
5. キャリア形成に活かす戦略

の5章構成で解説します。

特に外資系企業を志望する方には、「成果主義」「スピード感」「カルチャーフィット」の3つを正しく
理解することが不可欠です。国内企業との違いや、グローバルな視点での評価基準、さらには面接官の
心理まで踏み込んでお伝えしていきます。

これからの章では、私が採用現場で実際に体験した事例や、候補者が誤解しやすいポイントを交えながら、
リアルな情報をお届けします。たてまえに惑わされず、自分に最適な会社を選ぶための「読み解く力」を
養っていきましょう。