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2026.02.24 採用面接のリアル4ー面接で不安や違和感を覚えたとき、就職希望者はどう考えればいいのか
面接を終えたあと、強い不安や違和感が残ることがあります。
「なんとなく引っかかる」「説明は丁寧だったはずなのに、安心できない」
「言葉にできないモヤモヤが残っている」。就職活動をしていると、こうした感覚に
直面する場面は決して珍しくありません。
しかし多くの就職希望者は、その感覚をそのまま受け止めることができず、
自分の中で否定してしまいます。「考えすぎかもしれない」「緊張していたからそう感じただけだ」
「内定が出るかもしれないのに、ぜいたくは言えない」。
そうやって、自分の感じた不安や違和感にフタをしてしまうのです。
では、面接で不安や違和感を覚えたとき、就職希望者はどう考えればよいのでしょうか。
まず大切なのは、「違和感を覚えたこと自体」を否定しないことです。
不安や違和感は、感情の問題ではなく、環境や相手の言動を受け取った結果として生まれる反応です。
特に面接という非対称な場では、就職希望者は常に緊張状態にあり、その分、空気や態度の変化を
敏感に感じ取っています。その感覚は、決して根拠のないものではありません。
次におすすめしたいのは、「感情」と「事実」を分けて整理することです。
例えば、「なんとなく嫌だった」という感覚がある場合、その背景には
必ず何かしらの出来事があります。
・どんな場面でそう感じたのか
・誰の、どの言動に引っかかったのか
・一度きりの出来事だったのか、それとも何度も繰り返されたのか
これらを思い出し、言葉にしてみることで、「漠然とした不安」が「具体的な懸念」に
変わっていきます。そうすることで、自分が何に不安を感じているのかを冷静に
見つめ直すことができます。
例えば、面接官が話をあまり聞いていないように感じた場合、それは単なる忙しさかも
しれませんし、「人の話をじっくり聞く文化がない」職場の表れかもしれません。
どちらなのかを断定する必要はありませんが、「自分はその環境で安心して働けそうか」
という視点で考えることはできます。
また、「辞退する=逃げ」「不安を感じる=覚悟が足りない」と考えてしまう方もいます。
しかし、就職活動における辞退は、決して逃げではありません。それは、自分の将来を
考えたうえでの選択です。違和感を無視して入社し、その後長期間苦しむことになれば、
その代償は決して小さくありません。
就職活動では、「内定が出るかどうか」が大きな焦点になりがちです。
しかし、本当に重要なのは「入社後にどう働くか」「どのような環境で日々を過ごすか」です。
面接は、その一端を垣間見る貴重な機会でもあります。
ここで、一つの問いを自分に投げかけてみてください。
「今日の面接官の態度や言動が、入社後の日常だったとして、自分は無理なく働けるだろうか」
この問いに、即答できなくても構いません。少し考えてみて、「違和感を我慢し続ける自分」しか
想像できないのであれば、それは重要なサインです。
また、周囲の意見に引っ張られすぎないことも大切です。
「どこもそんなものだ」「社会に出たら我慢は必要だ」と言われることもあるでしょう。
確かに、理想通りの職場ばかりではありません。しかし、それは「何でも受け入れるべき」と
いう意味ではありません。必要な我慢と、不必要な我慢は別物です。
不安や違和感を覚えたときは、「その会社が悪いかどうか」ではなく、「自分に合うかどうか」と
いう軸で考えることが重要です。相性の問題であれば、どちらかが間違っているわけではありません。
ただ、合わないだけです。
就職希望者が感じた不安や違和感は、未来の自分からのメッセージとも言えます。
忙しさや焦りの中で、その声を無視してしまうと、後から「やはりあのとき感じていた通りだった」と
思い返すことになりかねません。
就職活動は、評価される場であると同時に、自分自身の人生を選ぶプロセスです。
だからこそ、面接で感じた不安や違和感を、無理に押し殺す必要はありません。
丁寧に向き合い、考え抜いたうえで出した結論は、たとえそれが辞退であっても、
あなたにとって意味のある選択になります。
次回はいよいよシリーズ最終回として、
「就職活動は『選ばれる場』ではなく、『選び合う場』である」という視点から、
このシリーズ全体をまとめていきます。
